大気汚染の原因である微小粒子状物質(PM2・5)が花粉症に与える影響について、環境省は来年度から調査を行う。
PM2・5は年初から春にかけて中国から飛来し、国内各地で濃度が高まることが懸念されている。花粉の飛散時期と重なることから、影響の有無を探り、対応策に生かす。
PM2・5は直径2・5マイクロ・メートル(マイクロは100万分の1)以下の物質の総称。直径30マイクロ・メートルのスギ花粉より小さい。PM2・5が付着した花粉を吸い込むと、花粉症の症状が悪化すると指摘する研究者もいる。
このため、同省は来年度、文献や研究論文を集めるとともに、PM2・5の濃度と花粉の飛散のデータを調べる。動物実験や集団を対象とした統計的な調査、花粉とPM2・5が混合する仕組みの解明なども今後検討する。
読売新聞 2013年12月31日(火)配信
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