2014年01月27日更新 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について

1月25日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、中国の国家衛生・計画出産委員会は、同日、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染した患者が新たに10人発生したとWHOに報告しました。

 患者の詳細は下記の通りです。

・北京市昌平区の58歳の男性。1月12日に発症し、1月16日に病院に入院しました。1月24日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省寧波市の78歳の女性。1月17日に発症し、1月20日に病院に入院しました。1月23日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。
・浙江省寧波市の44歳の女性。1月17日に発症し、1月20日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。  
・浙江省杭州市の23歳の女性。1月20日に発症し、1月22日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、生きた家きんのいる市場に行ったことがありました。
・浙江省杭州市の82歳の女性。1月16日に発症し、1月17日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、生きた家きんのいる市場に行ったことがありました。
・浙江省紹興市の73歳の男性。1月18日に発症し、1月21日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。
・浙江省紹興市の62歳の女性で農業従事者。1月15日に発症し、1月20日に病院に入院しました。1月21日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省紹興市の33歳の男性で農業従事者。1月17日に発症し、1月19日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・広東省恵州市の58歳の女性。1月10日に発症し、1月16日に病院に入院しました。1月23日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・広東省梅州市の52歳の男性で家きんの販売人。1月14日に発症し、1月20日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。

 感染源は調査中です。現時点では、人から人に感染が続いているという根拠はありません。

 中国政府は、サーベイランス及び状況分析の強化、患者管理と治療の強化、市民とのリスクコミュニケーションや情報提供の実施、国際的な協力と情報交換の強化、科学的な研究の実施を行っています。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 中国に滞在する方は、今後の情報に注意していただくとともに、手洗いや咳エチケットをこころがけてください。また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ 鳥に近寄ったりしないようにしましょう。入国時に、発熱、咳、のどの痛みなどの症状がある場合は検疫所にご相談ください。

 

厚生労働省検疫所 FORTH より

 

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