インフルワクチン効果大幅アップ=人工DNA物質を開発

 インフルエンザなどのワクチンの効果を大幅に高める人工DNA物質を開発したと、医薬基盤研究所の小檜山康司研究員らのチームが発表した。論文は11日以降、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
 研究チームはインフルエンザワクチンの動物実験で効果を確認。ワクチンの効果を高める添加物として、5年後をめどに臨床試験(治験)を始めたいとしている。アレルギー治療薬や抗がん剤でも同様の効果が期待できるという。
 開発したのは、人工DNAを糖類で包んだ物質。ワクチンに混ぜてマウスに注射すると、リンパ節の免疫細胞に取り込まれ免疫を活性化させる。従来のワクチンを接種した後、大量のインフルエンザウイルスを投与するとマウスは死ぬが、この物質を足すと死なないことも確認した。
 今回使った人工DNAは、これまでもワクチン添加物の候補物質として知られていたが、効果が小さかった。糖類で包むことで大きくなって免疫細胞に取り込まれやすくなり、効果が高まったとみられるという。 

 

時事通信 2月11日(火)

 

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