インフルエンザ:発症から12時間以内に診断 検査15分

インフルエンザウイルスに感染しているかどうかを、発症から12時間以内に診断できる簡易検査装置を開発したと5日、東京都医学総合研究所などの研 究チームが発表した。従来に比べ100倍の感度でウイルスを検出する独自の技術を確立し、迅速な判定が可能となった。4日付の米科学誌プロスワンに成果が 掲載された。

 インフルエンザの簡易診断の多くは、鼻咽頭(いんとう)ぬぐい液のウイルスを検査する。

 従来のキットは金の微細な粒子を付けた抗体でウイルスを捉え、感染していれば白色の背景に色が出る仕組み。ウイルスが体内で増殖するのを発症後24時間以上待たないと、検出できなかった。

 研究チームは、蛍光色素を付けた抗体でウイルスを捉え、真っ黒な背景を使うことで、わずかなウイルスでも見付けることができるようにした。患者 200人を調べ、発症12時間以内に97%で判定できたという。検査時間は長くても約15分。既に来冬の販売に向け製造が進められているという。

 研究は致死率の高い鳥インフルエンザの発生に備えて行われた。芝崎太・同研究所参事研究員は「早期発見と治療が可能になる。また、抗体を替えれば、デング熱やエボラ出血熱など他の感染症の診断にも応用できる」と話す。【藤野基文】


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