蛍光を発するインフルエンザウイルスを青緑や緑、黄、暗い赤の4種類開発し、「Color-flu(カラフル)」と名付けたと、東京大医科学研究所の河岡義裕教授や福山聡特任准教授らが25日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
感染による気道の炎症や防御反応の仕組みを動物実験で詳しく調べられるほか、新たな薬やワクチンを開発する際に効果の評価に使えるという。
イン フルエンザウイルスを蛍光で識別できれば感染した細胞の画像解析が容易になるが、ウイルスに蛍光たんぱく質の遺伝子を導入すると、病原性が低下してしまう 問題があった。このため遺伝子を導入したウイルスをマウスに繰り返し感染させ、病原性を維持するように変異させた。
ウイルスは、実験によく使われるヒトから分離したA型ウイルスと、高病原性の鳥インフルエンザウイルスで作製。マウスに感染させて肺で免疫細胞の働きを調べたり、複数のタイプのウイルスに同時感染させて新型が出現するか調べたりする実験も行った。(2015/03/25)
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