西アフリカのリベリアで、エボラ出血熱から回復して半年ほど経過した男性との性交渉で女性が感染した例が起きたと現地時間1日、米疾病対策センター(CDC)が発表した。
CDCによると、リベリアの首都モンロビアの44歳の女性が 3月14日に体調不良を訴え、診察の結果、エボラ熱を発症していると判明。その後、死亡した。女性に渡航歴やほかの発症者との接触はなかったが、発症歴の ある46歳の男性と3月7日に性交渉していたことが分かった。
男性は昨年9月にエボラ熱を発症。兄弟、息子、娘ともに死亡 したが、男性だけが回復し、10月に治療を終えていた。性交渉した女性が発症したため今年3月に再び検査を行うと、血液は陰性だったものの、精液からは微 量のウイルスが検出され、遺伝子の特徴も女性のウイルスと一致した。ただ、同時期に男性と性交渉を行った別の女性(45)は、血液検査の結果、陰性だった という。
世界保健機関(WHO)とCDCは、感染者が回復した場合でも7週間は精液からの感染が起こる可能性があるとし、回復後3か月は性交渉を控えるか、避妊具を使うように勧告してきた。
しかし今回の事例が認められたことで、今後はさらに長期間に わたって感染に対する注意が必要だと指摘する声明をリベリア保健省と共に出した。エボラ出血熱は昨年3月から西アフリカで爆発的に流行。8月にはWHOが 「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。リベリアはギニア、シエラレオネと並んで死亡者が多く、約1年間で4600人以上が命を落として いる。
◆エボラ出血熱 エボラウイルスが原因の感染症。1976年 にザイール(現コンゴ民主共和国)などアフリカ中部で初めて確認された。野生のコウモリやサルがウイルスの宿主とされる。人間同士では感染者の血液などの 体液に接触して感染。高熱に加え、頭痛、下痢や皮膚などからの出血を伴う。発症までの潜伏期間は2~21日程度。致死率は25~90%と高く、確立した治 療法やワクチンもない。
2015年5月3日6時0分 スポーツ報知
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