甘く考えないで!溶連菌感染症の感染力と感染経路

溶連菌感染症の基礎知識

溶連菌にくり返し感染する理由や、感染の仕方をしっかりと理解することが、溶連菌感染症の予防につながります。ドクター監修のもと、溶連菌の感染力と感染経路についてお伝えします。大人も子どもも、溶連菌の感染力には十分に注意しましょう。

溶連菌の感染力


溶連菌の感染力はとても強いため、溶連菌感染症は流行しやすい疾患です。流行情報に触れたことのある方も少なくないでしょう。また、感染力が強いだ けでなく、くり返しかかることもあります。これは、抗体をつくる抗原が異なる溶連菌が80種類以上もあるためです。そのため、溶連菌感染症の発症は幼児や 学童に多いですが、大人になってから再び発症することもあります。

溶連菌感染症で高熱が出ている間は、特に他人への感染力が高まっていると考えてください。溶連菌の感染力は、発症し始めの急性期がもっとも強いといわれています。急性期に兄弟間で感染する確率は、およそ25%と報告されているほどです。

子ども同士の感染だけでなく、大人へも感染することは先ほどお伝えしたとおりです。中でも、抵抗力が低下している方(高齢者や持病を持つ方など)や妊婦は感染しやすいため、十分な注意が必要です。

ただし、溶連菌に有効な抗生物質を服用し始めて24時間ほどすると、感染力は弱まってきます。発熱やのどの痛みといった症状もやわらいでくるでしょ う。抗生物質の服用は、症状が治まったからと途中でやめてはいけません。およそ10~14日分の抗生物質を処方されるのが一般的ですが、再発や合併症を防 ぐためにも、処方されたものはすべてしっかり飲みきりましょう。一般的な風邪とは対処法が異なりますので、必ず医師の指示に従うよう注意してください。


溶連菌の感染経路


溶連菌は、体内に入ることで感染します。侵入しやすいのは、鼻やのど、胃、腸などの粘膜からです。

体に細菌が入り込むと、細菌を追い出そうとする防衛反応により鼻水や咳(せき)などが起こります。つまり、鼻水や咳には細菌がたくさん含まれているということ。これらが他人に付着することで、感染していくのです。

また、溶連菌は食品でも増殖するため、溶連菌が付着した食品を介して感染する場合もあります。集団感染の原因になるので、感染者の咳や唾液などの飛沫が食品に入ることのないよう、注意が必要です。

接触感染にも気をつけてください。溶連菌によって、とびひなどの皮膚感染症になった場合は、他人との接触を避けるようにしましょう。タオルなどの共有もいけません。

子どもに多い溶連菌は、一緒にいる時間の長い兄弟間での感染がもっとも多くなります。そのため、兄弟も一緒に検査を受けておくと安心でしょう。溶連菌に関する予防接種はないので、手洗いやうがいといった基本的な予防をしっかり行いましょう。
ヘルスケア大学

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コメント: 1
  • #1

    Georgetta Lipsey (金曜日, 03 2月 2017 08:02)


    Hello, its nice piece of writing concerning media print, we all be familiar with media is a enormous source of facts.